配当王・配当貴族銘柄から配当利回りだけで選定していませんか?
世界経済は、景気循環サイクルで着実に成長をしています。
投資を長期に継続するなら、景気循環サイクルを考えた分散投資で安定した資産運用を図るべきです。
景気循環とは
世界経済は、景気循環サイクルを繰り返しながら徐々に右肩上がりに成長曲線を描いている。
現在は、GAFAMを中心としたハイテク株により景気が回復⇒好況フェーズに入っており、インフレ懸念から金融引き締めにより金利上昇に誘導している。
出所:ウィキメディアコモンズ
個別株選定については、景気循環サイクルを考えた分散投資が重要
特に、高配当個別株では、攻めよりも守り重視のディフェンシブ銘柄「不況」フェーズを中心とした成熟産業群に選定すると、株価変動リスクが軽減されつつ、配当金が安定共有されるケースが多い。
配当王・配当貴族銘柄でも「不況」フェーズが3~5割程度であることからもわかる。
- 「回復」:ハイテク、情報技術、金融、一般消費、不動産
- 「好況」:工業、素材、資本財
- 「後退」:エネルギー
- 「不況」:ヘルスケア、生活必需品、公益、通信
配当王・配当貴族のセクタ構成
配当王
配当王の37銘柄におけるセクタ構成は以下の通りであり、「不況」フェーズが約5割を占めており、不況下でも安定して業績を維持できている企業だからこそ、50年以上もの間は配当を増配し続けている。
- 回復:18.9%
- 好況:32.4%
- 後退:0%
- 不況:48.7%
配当貴族
配当貴族の66銘柄におけるセクタ構成は以下の通りであり、配当王に比べてS&P500組入銘柄であることから、「回復」、「好況」及び「不況」フェーズ共に約3割といつの時代でも安定した業績を維持できる企業群であることがわかる。
- 回復:28.8%
- 好況:31.8%
- 後退:3%
- 不況:36.4%
まとめ
配当王・配当貴族における個別株を選定する際は、以下の点に留意して始めると良い。
- 配当利回りだけで選定しない
- 景気循環サイクルを考慮した分散投資
- 選定数は管理しやすい7~10銘柄程度
配当王・配当貴族をベースとした高配当港別株投資の実績を公開しています。
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